あっ、ごめん。熱かった? [夫の育児日記]
わが家の怪物くんは、早くも違いのわかる本物志向です。
哺乳瓶で授乳しようとしても
こんなものでごまかされるかァ
とばかりに、
哺乳瓶での授乳をかたくなに拒否しました。
ということは、お乳は粉ミルクではなく完全母乳となります。
それでも、「少しは哺乳瓶にもなれて欲しい」という奥さんの願いもあり
たまーにタイミングを見計らって、哺乳瓶での授乳にチャレンジしていました。
これを何回か繰り返していたら
以前のようにあからさまに嫌がることも減ってきました。
ちょうどこの頃、奥さんが私用で2時間ほど
どうしても出かけなくてはならない状況になり
僕がその間、ひとりで怪物くんのお世話をすることになりました。
まあ、お世話と言っても、
オシメの交換自体はそんなに問題ではなく、ポイントはやはり授乳でした。
もーし、哺乳瓶、嫌がったらどうしよーか?
それが、ちょっぴり気になりました。
奥さんも、それが心配だったようで
「たっぷりとお乳を飲ませて、おなかいっぱいになって
確実に寝入ったことを確認してから出かけるから」と言ってくれました。
そして、当日、綿密な計画通り事が運び
奥さんは出かけていきました。
僕は、ぐっすり寝ている息子の横に添い寝をしながら
うつらうつらしていました。
これなら、2時間ぐらい寝てくれるやろう
と安心したその直後・・・
ふぎゅ
ふぎゅ
ふんぎゃあー
げっ、もう起きた?
まだ1時間も経ってないやん・・・
オシメか?
いや違うな・・・
ふんぎゃあー
ふんぎゃあー
・・・
あーでもない
こーでもない
と、奮闘していた僕でしたが
ミルクを作って飲ませることにしました。
そして、泣き叫ぶ怪物くんを抱え
台所でミルクをなんとか作りました。
そして、片手に息子をだっこした状態で
もう片方の空いた手を使って
出来立てミルクの温度を確認しようと
哺乳瓶をギュッとつかんだそのとき・・・
ぴゅーっと 熱めのミルクが飛び出し
そのまま怪物くんのお顔に、ちょ・く・げ・き
あっ、ゴメン・・・
ふ、ふ、ふ、ふんぎゃー
(あ、あ、あ、熱いじゃねェかあー)
ゴメン、ゴメン。
熱かった?
ふ、ふ、ふ、ふんぎゃー
(熱いに決まってるだろぅ)
ゴメン、ゴメン・・・
ふ、ふ、ふ、ふんぎゃー・・・
・・・
そして、1時間後
奥さんが帰ってきたときには
ふたりともクタクタで熟睡していました・・・
哺乳瓶で授乳しようとしても
こんなものでごまかされるかァ
とばかりに、
哺乳瓶での授乳をかたくなに拒否しました。
ということは、お乳は粉ミルクではなく完全母乳となります。
それでも、「少しは哺乳瓶にもなれて欲しい」という奥さんの願いもあり
たまーにタイミングを見計らって、哺乳瓶での授乳にチャレンジしていました。
これを何回か繰り返していたら
以前のようにあからさまに嫌がることも減ってきました。
ちょうどこの頃、奥さんが私用で2時間ほど
どうしても出かけなくてはならない状況になり
僕がその間、ひとりで怪物くんのお世話をすることになりました。
まあ、お世話と言っても、
オシメの交換自体はそんなに問題ではなく、ポイントはやはり授乳でした。
もーし、哺乳瓶、嫌がったらどうしよーか?
それが、ちょっぴり気になりました。
奥さんも、それが心配だったようで
「たっぷりとお乳を飲ませて、おなかいっぱいになって
確実に寝入ったことを確認してから出かけるから」と言ってくれました。
そして、当日、綿密な計画通り事が運び
奥さんは出かけていきました。
僕は、ぐっすり寝ている息子の横に添い寝をしながら
うつらうつらしていました。
これなら、2時間ぐらい寝てくれるやろう
と安心したその直後・・・
ふぎゅ
ふぎゅ
ふんぎゃあー
げっ、もう起きた?
まだ1時間も経ってないやん・・・
オシメか?
いや違うな・・・
ふんぎゃあー
ふんぎゃあー
・・・
あーでもない
こーでもない
と、奮闘していた僕でしたが
ミルクを作って飲ませることにしました。
そして、泣き叫ぶ怪物くんを抱え
台所でミルクをなんとか作りました。
そして、片手に息子をだっこした状態で
もう片方の空いた手を使って
出来立てミルクの温度を確認しようと
哺乳瓶をギュッとつかんだそのとき・・・
ぴゅーっと 熱めのミルクが飛び出し
そのまま怪物くんのお顔に、ちょ・く・げ・き
あっ、ゴメン・・・
ふ、ふ、ふ、ふんぎゃー
(あ、あ、あ、熱いじゃねェかあー)
ゴメン、ゴメン。
熱かった?
ふ、ふ、ふ、ふんぎゃー
(熱いに決まってるだろぅ)
ゴメン、ゴメン・・・
ふ、ふ、ふ、ふんぎゃー・・・
・・・
そして、1時間後
奥さんが帰ってきたときには
ふたりともクタクタで熟睡していました・・・
怪物くん、目覚める [夫の育児日記]
病院から家に帰ってきた息子を布団に寝かせ
その横で様子を伺いながら、しばし添い寝をしていると
スーピー
スーピー
と、気持ちよさそうに寝ていた息子が
ふん、ふん
グシュ、グシュ
ふん、ふん、ふん・・・
と、
なにやら言い始めました。
ついに、この奇妙な生き物が、目を覚ますのか?
ついに大きな声で泣き出すのか?
と、期待と不安で胸を膨らませていました(笑)
が、
彼のおでこや頭を
いい子、いい子して、なでていると
彼は、再びそのまま眠りにつき
僕も一緒に眠ってしまいました。
それからしばらくして
別室で用事を済ませて戻ってきた奥さんが
その光景を見て
おんなじ顔ふたつが
おんなじかっこで寝てる~
と、ひとり
クスクス笑っていたそうです。
そして、
そのままどのくらいの時間が過ぎたのでしょう。
息子が、ついに目を覚ましました。
ふん、ふん
グシュ、グシュ
ふん、ふん、ふん・・・
ふぎゃ、ふぎゃ、ふんぎゃー
ぎゃ、ぎゃ・・・ギャオー
おっ、起きたか?
夕方だけど、おはよー
お父さんですよー
ぎゃ、ぎゃ・・・ギャオー
・・・
こうして
僕と怪物くんの生活が始まったのでした・・・
その横で様子を伺いながら、しばし添い寝をしていると
スーピー
スーピー
と、気持ちよさそうに寝ていた息子が
ふん、ふん
グシュ、グシュ
ふん、ふん、ふん・・・
と、
なにやら言い始めました。
ついに、この奇妙な生き物が、目を覚ますのか?
ついに大きな声で泣き出すのか?
と、期待と不安で胸を膨らませていました(笑)
が、
彼のおでこや頭を
いい子、いい子して、なでていると
彼は、再びそのまま眠りにつき
僕も一緒に眠ってしまいました。
それからしばらくして
別室で用事を済ませて戻ってきた奥さんが
その光景を見て
おんなじ顔ふたつが
おんなじかっこで寝てる~
と、ひとり
クスクス笑っていたそうです。
そして、
そのままどのくらいの時間が過ぎたのでしょう。
息子が、ついに目を覚ましました。
ふん、ふん
グシュ、グシュ
ふん、ふん、ふん・・・
ふぎゃ、ふぎゃ、ふんぎゃー
ぎゃ、ぎゃ・・・ギャオー
おっ、起きたか?
夕方だけど、おはよー
お父さんですよー
ぎゃ、ぎゃ・・・ギャオー
・・・
こうして
僕と怪物くんの生活が始まったのでした・・・
さあ、泣き叫んでみろー [夫の育児日記]
病院から帰ってきた息子の寝顔を見ながら、
僕は、これまでの出来事をひとり静かに味わっていました。
いや、味わう予定でした。
あんなことがあったな・・・
こんなことがあったな・・・
そういえば・・・
ZZZ・・・
ん?
寝てた?
あれ?
えーっと、
何してたんだっけ?
あー、そうだ、そうだ。
ガラにもなく想い出に浸って
いろいろ感動しようと思っていたら
寝てしまったんだ。
ロマンチックに過ごそうと思ったけど
睡魔には勝てん(笑)
グシュ、グシュ、グシュ・・・
おっ!
息子が、なんか言ってるぞ。
起きたか?
起きるのか?
起きたら、どうなるんだ?
やっぱ
「ふんぎゃあー」と泣き叫ぶのか?
そしたら、あたふたして困らされるのか?
泣くのか?
泣くのか?
泣くのか?
ふん、ふん
グシュ、グシュ
ふん、ふん、ふん・・・
プシュゥ・・・
スー、スー、スー・・・
は?
寝た?
寝たの?
泣き叫ばないのか?
赤ん坊だろ?
だったら赤ん坊らしく
泣き叫んでみろー(笑)
もっと困らせてみんかい(笑)
と、
ミョーにテンションが上がっていた僕でした・・・
僕は、これまでの出来事をひとり静かに味わっていました。
いや、味わう予定でした。
あんなことがあったな・・・
こんなことがあったな・・・
そういえば・・・
ZZZ・・・
ん?
寝てた?
あれ?
えーっと、
何してたんだっけ?
あー、そうだ、そうだ。
ガラにもなく想い出に浸って
いろいろ感動しようと思っていたら
寝てしまったんだ。
ロマンチックに過ごそうと思ったけど
睡魔には勝てん(笑)
グシュ、グシュ、グシュ・・・
おっ!
息子が、なんか言ってるぞ。
起きたか?
起きるのか?
起きたら、どうなるんだ?
やっぱ
「ふんぎゃあー」と泣き叫ぶのか?
そしたら、あたふたして困らされるのか?
泣くのか?
泣くのか?
泣くのか?
ふん、ふん
グシュ、グシュ
ふん、ふん、ふん・・・
プシュゥ・・・
スー、スー、スー・・・
は?
寝た?
寝たの?
泣き叫ばないのか?
赤ん坊だろ?
だったら赤ん坊らしく
泣き叫んでみろー(笑)
もっと困らせてみんかい(笑)
と、
ミョーにテンションが上がっていた僕でした・・・
過保護になったら、どーしよー [夫の育児日記]
病院に行く準備をしている最中に突然自宅出産となり
なかなか普通では経験できないことをプレゼントしてくれた息子。
その息子が保育器から出て
奥さんと一緒にお家へ帰ってくることになりました。
思い返せば彼が生まれた日は
朝からずっと雪が降っていました。
そして、この退院の日は、
日差しはそれなりに感じるものの
やたら風が強い感じがしました。
雪だの風だの
もしかして、息子は、雨男?
まあ、奥さんが
嵐を呼ぶ女だからね
そして、その強い寒風の中
息子を抱っこしていた奥さん。
久しぶりの外の雰囲気に
懐かしさと戸惑いを感じているみたい。
そして、病院の玄関の前にドーンと停められた車に
そろそろと乗り込みました。
車のシートに腰をおろした奥さんは
ちょっと緊張がとれたのか
「ふーっ」と息を吐きだし
息子の様子を伺っていました。
僕も、息子がどんな様子か
ちょっと覗き込んでみると
なーんにも気にすることなく
スーピー、スーピー
気持ちよく、寝ていました。
あー、よく寝てるんだ。
これぐらいの変化じゃあ
びくともしないかー。
でも、ちょっと心配しすぎ?
わァ、このまま過保護になったら、どーしよー
甘い父親になったら、どーしよー
厳格な父親像をイメージしていたのにィ(笑)
そして、
無事、わが家に到着。
ようこそ。
おかえり。
そんな言葉を交わしながら、
そのまま息子を布団に寝かして
ようやく一息。
僕は、スヤスヤ眠る息子の横で
しばらくこれまでのことを
静かに味わってみました・・・
なかなか普通では経験できないことをプレゼントしてくれた息子。
その息子が保育器から出て
奥さんと一緒にお家へ帰ってくることになりました。
思い返せば彼が生まれた日は
朝からずっと雪が降っていました。
そして、この退院の日は、
日差しはそれなりに感じるものの
やたら風が強い感じがしました。
雪だの風だの
もしかして、息子は、雨男?
まあ、奥さんが
嵐を呼ぶ女だからね
そして、その強い寒風の中
息子を抱っこしていた奥さん。
久しぶりの外の雰囲気に
懐かしさと戸惑いを感じているみたい。
そして、病院の玄関の前にドーンと停められた車に
そろそろと乗り込みました。
車のシートに腰をおろした奥さんは
ちょっと緊張がとれたのか
「ふーっ」と息を吐きだし
息子の様子を伺っていました。
僕も、息子がどんな様子か
ちょっと覗き込んでみると
なーんにも気にすることなく
スーピー、スーピー
気持ちよく、寝ていました。
あー、よく寝てるんだ。
これぐらいの変化じゃあ
びくともしないかー。
でも、ちょっと心配しすぎ?
わァ、このまま過保護になったら、どーしよー
甘い父親になったら、どーしよー
厳格な父親像をイメージしていたのにィ(笑)
そして、
無事、わが家に到着。
ようこそ。
おかえり。
そんな言葉を交わしながら、
そのまま息子を布団に寝かして
ようやく一息。
僕は、スヤスヤ眠る息子の横で
しばらくこれまでのことを
静かに味わってみました・・・
さあ、一緒にお家に帰ろう! [二人の楽しみ]
「赤ちゃん、一緒に退院してもいいって!
一緒にお家に帰れるって!」
喜びに満ちあふれた、
ひときわ甲高い声が電話口から聞こえてきました。
そうかー。
一緒に帰れるのかァ。
それは良かった。
この日は、いつも以上に寒風が吹き付ける日でした。
車で病院まで迎えに行くと
帰る気マンマンの奥さんが
子供におくるみを着せようとしているところでした。
「さあ、帰るよ。帰るよ。帰るわよ。
とっとと引き払いましょうかァ」
えらい、ご機嫌なこと・・・
そういえば
奥さん、あなた、病院嫌いでしたね。
そうそう、
このおくるみは、
妊娠中に奥さんが
自分の想いをいっぱい込めて
せっせと仕立てたものです。
真っ白のおくるみに
文字通りくるまれた息子は
幸せそうにスヤスヤ寝ていました。
そんな息子を
奥さんは丁寧に、そっと抱きかかえ
ゆっくり、ゆっくり、歩き始めました。
僕も彼女と彼を見守りながら
ゆっくり、ゆっくり、歩き始めました。
お世話になった先生や看護士さん、
たくさんの方々に見守られながら
僕たちは、ゆっくり、ゆっくり、歩き始めました。
さあ、みんな一緒にお家に帰ろう。
一緒にお家に帰れるって!」
喜びに満ちあふれた、
ひときわ甲高い声が電話口から聞こえてきました。
そうかー。
一緒に帰れるのかァ。
それは良かった。
この日は、いつも以上に寒風が吹き付ける日でした。
車で病院まで迎えに行くと
帰る気マンマンの奥さんが
子供におくるみを着せようとしているところでした。
「さあ、帰るよ。帰るよ。帰るわよ。
とっとと引き払いましょうかァ」
えらい、ご機嫌なこと・・・
そういえば
奥さん、あなた、病院嫌いでしたね。
そうそう、
このおくるみは、
妊娠中に奥さんが
自分の想いをいっぱい込めて
せっせと仕立てたものです。
真っ白のおくるみに
文字通りくるまれた息子は
幸せそうにスヤスヤ寝ていました。
そんな息子を
奥さんは丁寧に、そっと抱きかかえ
ゆっくり、ゆっくり、歩き始めました。
僕も彼女と彼を見守りながら
ゆっくり、ゆっくり、歩き始めました。
お世話になった先生や看護士さん、
たくさんの方々に見守られながら
僕たちは、ゆっくり、ゆっくり、歩き始めました。
さあ、みんな一緒にお家に帰ろう。
へぇ、これが俺の子ですかぁ・・・ [出産]
当初の予定通り
一週間で退院がほぼ決定した奥さん。
そして、
いつ保育器から出られるのかわからない赤ん坊。
なかなか見通しのつかない状況でしたが
僕は、変に不安にかられることもなく
淡々と日々の生活を送っていたと思います。
なんとなく、「大丈夫だろう」という
根拠のない自信もどこかに感じていました。
そして、案の定、そのとおりになりました。
「赤ちゃん、保育器から出られたよ。
今さっき、私の部屋につれてきたよォ~」
と、奥さんから連絡がありました。
僕は仕事を片付け、病院に向かいました。
部屋に入ると、奥さんのベッドの横に
一段と小さなベッドが並んでおり
近寄って覗き込むと
赤ん坊が、スヤスヤ眠っておりました。
おっ、どれどれ・・・
へえ~、これが俺の子ですかぁ・・・
大きな声では言えないけど
別に自慢しているわけでもないけれど
ちょっと男前やん(笑)
もちろん今までも何度も見た息子ですが
これまでは保育器の中に入っており、いつもケース越し。
こんな普通の状態で
ご対面出来ること自体、なんとありがたいこと。
そして、初々しくもあり、もの珍しそうに
ニヤニヤしながら眺めては
つついたりして、ジーッと観察してしまいました。
おほっ、動いてる、動いてる。
動いてるよォ
おお、息してる、息してる。
息してるよォ
そう言えば、生まれたとき
俺が鼻吸って、息させたんだっけ・・・
あはは、そうだった。
そうだった。
あのときは必死やったなー。
でも、もう一回同じことやれって言われても出来ないだろうなー。
それにしても、ちっせぇ~。
そうかァ、これが俺の子ですかぁ・・・
一週間で退院がほぼ決定した奥さん。
そして、
いつ保育器から出られるのかわからない赤ん坊。
なかなか見通しのつかない状況でしたが
僕は、変に不安にかられることもなく
淡々と日々の生活を送っていたと思います。
なんとなく、「大丈夫だろう」という
根拠のない自信もどこかに感じていました。
そして、案の定、そのとおりになりました。
「赤ちゃん、保育器から出られたよ。
今さっき、私の部屋につれてきたよォ~」
と、奥さんから連絡がありました。
僕は仕事を片付け、病院に向かいました。
部屋に入ると、奥さんのベッドの横に
一段と小さなベッドが並んでおり
近寄って覗き込むと
赤ん坊が、スヤスヤ眠っておりました。
おっ、どれどれ・・・
へえ~、これが俺の子ですかぁ・・・
大きな声では言えないけど
別に自慢しているわけでもないけれど
ちょっと男前やん(笑)
もちろん今までも何度も見た息子ですが
これまでは保育器の中に入っており、いつもケース越し。
こんな普通の状態で
ご対面出来ること自体、なんとありがたいこと。
そして、初々しくもあり、もの珍しそうに
ニヤニヤしながら眺めては
つついたりして、ジーッと観察してしまいました。
おほっ、動いてる、動いてる。
動いてるよォ
おお、息してる、息してる。
息してるよォ
そう言えば、生まれたとき
俺が鼻吸って、息させたんだっけ・・・
あはは、そうだった。
そうだった。
あのときは必死やったなー。
でも、もう一回同じことやれって言われても出来ないだろうなー。
それにしても、ちっせぇ~。
そうかァ、これが俺の子ですかぁ・・・
うん、わかったよ。 [夫の育児日記]
保育器の中の息子の相変らずの暴れっぷりに
「おー、おー、元気やなー」
と感心する反面
「早くここからだしてあげたいな」
「いつ出してもらえるんだろう」
と、心配する気持ちも少なからずありました。
担当の先生からは
「保育器の中で状態が安定したら、お母さんの病室に移ってもらって、
そこでまた状態が安定していたら、すぐにお家に帰れますよ」
と説明を受けていました。
奥さんの方は、
出産後、貧血症状を訴えたものの
日に日に回復しており
「当初の予定通り1週間ほどの入院でOK」
ということでした。
奥さんにしてみれば、
やはり母子ともに一緒に退院して
家に帰りたいという気持ちがあったのですが、
「このままだと自分だけが先に退院して
子供はもう少し入院して状態を管理してもらい、
毎日お乳を飲ませに病院に行くことになるかもしれない」
と心配し頭を抱えていました。
僕も、息子の様子を見に行く度に
保育器の中に手をつっこみ、
からだにそっと触れ、
時間の許す限り、エネルギーを送り込みました。
もうちょっとで、ここから出れるからなー。
すると、それまで、うつ伏せで向こうに顔を向けて寝ていた彼が、
まるで腕立て伏せをするかのように上半身を持ち上げ、
首をひねって、顔をこちらに向けてくれました
「うん。わかったよ。とーちゃん」
僕にはそんな声が聞こえてきました。
「おー、おー、元気やなー」
と感心する反面
「早くここからだしてあげたいな」
「いつ出してもらえるんだろう」
と、心配する気持ちも少なからずありました。
担当の先生からは
「保育器の中で状態が安定したら、お母さんの病室に移ってもらって、
そこでまた状態が安定していたら、すぐにお家に帰れますよ」
と説明を受けていました。
奥さんの方は、
出産後、貧血症状を訴えたものの
日に日に回復しており
「当初の予定通り1週間ほどの入院でOK」
ということでした。
奥さんにしてみれば、
やはり母子ともに一緒に退院して
家に帰りたいという気持ちがあったのですが、
「このままだと自分だけが先に退院して
子供はもう少し入院して状態を管理してもらい、
毎日お乳を飲ませに病院に行くことになるかもしれない」
と心配し頭を抱えていました。
僕も、息子の様子を見に行く度に
保育器の中に手をつっこみ、
からだにそっと触れ、
時間の許す限り、エネルギーを送り込みました。
もうちょっとで、ここから出れるからなー。
すると、それまで、うつ伏せで向こうに顔を向けて寝ていた彼が、
まるで腕立て伏せをするかのように上半身を持ち上げ、
首をひねって、顔をこちらに向けてくれました
「うん。わかったよ。とーちゃん」
僕にはそんな声が聞こえてきました。
誰に似たんだろうねー [出産]
ようやく立派な名前が決まった息子ですが
救急車で病院に搬送された時点から
「低体温」という理由で
ずっと奥さんとは別室の保育器で過ごしていました。
この部屋では、息子以外に数人の新生児ちゃんが
その命を大切に見守られていました。
どの赤ちゃんも、本当に小さく、そして、か弱く見えましたが、
それゆえ、とても、いとおしく感じました。
オギャー、オギャーというよりも、
ミャー、ミャーといった感じの泣き声の合唱の中
ひときわ異質といいますか、
耳に届く声の先に目を向けると・・・
な、なんと
ひとり保育器の中で
大暴れしている赤ん坊がいるではないですかっ
どうやら、その子にとって、
その保育器は、もはや窮屈なよう。
近くまでいってわざわざ確認するまでもありません。
初めから、その暴れん坊が
息子だと感じておりました(笑)
奥さんの話によると、お腹がすくと
「お乳が欲しいといって、大暴れしてますぅ~」
と看護婦さんからお呼びがかかるそうで(笑)
保育器で様子をみる必要があるの?と思うぐらい
他の赤ちゃんと比べても活発に動いていました。
その息子の様子を眺めて
「これは、やんちゃだなー。
一体、誰に似たんだろうねー」
と、奥さんが言いました。
奥さん、あんたに決まってるやろっ
と、言えたら、どんなに楽でしょうなー。
救急車で病院に搬送された時点から
「低体温」という理由で
ずっと奥さんとは別室の保育器で過ごしていました。
この部屋では、息子以外に数人の新生児ちゃんが
その命を大切に見守られていました。
どの赤ちゃんも、本当に小さく、そして、か弱く見えましたが、
それゆえ、とても、いとおしく感じました。
オギャー、オギャーというよりも、
ミャー、ミャーといった感じの泣き声の合唱の中
ひときわ異質といいますか、
耳に届く声の先に目を向けると・・・
な、なんと
ひとり保育器の中で
大暴れしている赤ん坊がいるではないですかっ
どうやら、その子にとって、
その保育器は、もはや窮屈なよう。
近くまでいってわざわざ確認するまでもありません。
初めから、その暴れん坊が
息子だと感じておりました(笑)
奥さんの話によると、お腹がすくと
「お乳が欲しいといって、大暴れしてますぅ~」
と看護婦さんからお呼びがかかるそうで(笑)
保育器で様子をみる必要があるの?と思うぐらい
他の赤ちゃんと比べても活発に動いていました。
その息子の様子を眺めて
「これは、やんちゃだなー。
一体、誰に似たんだろうねー」
と、奥さんが言いました。
奥さん、あんたに決まってるやろっ
と、言えたら、どんなに楽でしょうなー。
なんで知ってたの? [スピリチュアル]
ようやく決まった彼の名前を半紙に筆で、でかでかと書き
さっそく、それを持って奥さんのいる病院へと向かいました。
病室に入るやいなや、僕は名前が決まったことを告げ
持ってきた半紙を彼女の目の前で高々と掲げました。
「あっ・・・その名前・・・」
ん?
どうだ・・・
もうひとつだったか?
と、思った瞬間、奥さんが言いました。
「いいね、その名前。
でも、どうして知ってたの?
実は、私ね、ずーっと前から
将来結婚して、子供が出来て、
もし男の子だったら、その名前をつけたいなあ、
なんて想像してたことあるんだよ」
えっ?
そーなん?
いや、ちょいと、お天道様に聞いてみたら
この名前が届いたんやけど・・・
まあ、世の中不思議なことがあるもんだー。
「そうだね。
でも、本当に素敵な名前。ありがとう」
こうして僕は最初の大事なお役目を果たすことができました。
ホッ・・・
さっそく、それを持って奥さんのいる病院へと向かいました。
病室に入るやいなや、僕は名前が決まったことを告げ
持ってきた半紙を彼女の目の前で高々と掲げました。
「あっ・・・その名前・・・」
ん?
どうだ・・・
もうひとつだったか?
と、思った瞬間、奥さんが言いました。
「いいね、その名前。
でも、どうして知ってたの?
実は、私ね、ずーっと前から
将来結婚して、子供が出来て、
もし男の子だったら、その名前をつけたいなあ、
なんて想像してたことあるんだよ」
えっ?
そーなん?
いや、ちょいと、お天道様に聞いてみたら
この名前が届いたんやけど・・・
まあ、世の中不思議なことがあるもんだー。
「そうだね。
でも、本当に素敵な名前。ありがとう」
こうして僕は最初の大事なお役目を果たすことができました。
ホッ・・・
彼はこの名前で生きていく [スピリチュアル]
生まれてきた子供の顔を確認し
イメージをふくらませ
そして、持ち合わせた姓名判断の知識をフル活用し
なんとか徹夜で、三つほど候補の名前が出来上がりました。
それらを半紙に書き、そのまま病院にいる奥さんのもとへと走りました。
それらの候補を見て、
「私は、どれでもいいよォ」
と奥さんが言ったそのとき、
僕には
「いーや、まだだよ。
もう一回やりなおし」
と聞こえてきました。
やっぱり、そうか・・・
やり直しか・・・
実は、画数や漢字の意味など
しっかりと押さえていて、
なかなかいい名前が出来上がっていたのに、
僕の中ではなんとなくしっくりきていなかったのです。
なんでしっくりこーへんのかなー?
と感じていた理由が、その声で理解できました。
そう、徹夜で考えた名前は、僕が頭で考えたもの。
この子が望んでいる名前ではなかったということです。
僕は、すぐさま自宅に戻り
仕事が始まるまでの時間を使って、名前を考えはじめました。
いや、感じ取ろうとしました。
そして、しばし、瞑想・・・
いや、単なる沈黙・・・
ZZZ・・・
あっ、ダメだ、寝ちゃ・・・
ん?・・・○○○・・・
これは、どうや?
おっ、いけるか?
うん、いけるんちゃう。
よし、これで、どうやっ。
と、ある名前が浮かんできました。
そして、またまた半紙に筆ペンで清書して、
壁に貼って眺めてみました。
おっ、ええ感じちゃうん?
これちゃうん。みつけたんちゃうん?
この名前やったんやなァ。
彼はこの名前で生きていくんやな。
僕は一秒でも早く
この名前を奥さんに知らせたくてウズウズしていました・・・
イメージをふくらませ
そして、持ち合わせた姓名判断の知識をフル活用し
なんとか徹夜で、三つほど候補の名前が出来上がりました。
それらを半紙に書き、そのまま病院にいる奥さんのもとへと走りました。
それらの候補を見て、
「私は、どれでもいいよォ」
と奥さんが言ったそのとき、
僕には
「いーや、まだだよ。
もう一回やりなおし」
と聞こえてきました。
やっぱり、そうか・・・
やり直しか・・・
実は、画数や漢字の意味など
しっかりと押さえていて、
なかなかいい名前が出来上がっていたのに、
僕の中ではなんとなくしっくりきていなかったのです。
なんでしっくりこーへんのかなー?
と感じていた理由が、その声で理解できました。
そう、徹夜で考えた名前は、僕が頭で考えたもの。
この子が望んでいる名前ではなかったということです。
僕は、すぐさま自宅に戻り
仕事が始まるまでの時間を使って、名前を考えはじめました。
いや、感じ取ろうとしました。
そして、しばし、瞑想・・・
いや、単なる沈黙・・・
ZZZ・・・
あっ、ダメだ、寝ちゃ・・・
ん?・・・○○○・・・
これは、どうや?
おっ、いけるか?
うん、いけるんちゃう。
よし、これで、どうやっ。
と、ある名前が浮かんできました。
そして、またまた半紙に筆ペンで清書して、
壁に貼って眺めてみました。
おっ、ええ感じちゃうん?
これちゃうん。みつけたんちゃうん?
この名前やったんやなァ。
彼はこの名前で生きていくんやな。
僕は一秒でも早く
この名前を奥さんに知らせたくてウズウズしていました・・・